組織のAIとは
組織のAIは、チームの会話から、決まったことと決めた理由を拾い、組織の記録として残すAIです。一人ひとりが使う個人のAIとは別に置き、担当者が替わっても、次に同じことを考える人がその記録から始められるようにします。
個人のAIとの違い
ChatGPT のような個人のAIは、使う人の仕事を速くします。ただ、AIが知っているのは本人が貼り付けた分だけで、チームで決めたことは本人の手元にしか残りません。
| 比較項目 | 個人のAI | 組織のAI |
|---|---|---|
| 誰のものか | 使う本人 | 組織 |
| 覚えていること | 本人が渡した資料とやりとり | チームの会話と、そこで決まったこと |
| 担当者が抜けたとき | 一緒に抜ける | 組織に残る |
| 見える範囲 | 本人だけ | 本人が共有すると決めたものと、根拠の検査を通った決定 |
個人のAIはこれまでどおり本人専用で使い、組織のAIはそれとは別に置きます。
「AI組織」「組織のAI化」との関係
AIを前提に組織や業務を作り変える話は、「AI組織」や「組織のAI化」と呼ばれます。これは組織の側をどう変えるかの話です。ここでいう組織のAIは、組織が持つAIそのものを指します。
両者はぶつかりません。AIを前提に組織を変えていくとき、決めたことと理由を残す役目を組織のAIが受け持ちます。
なぜ組織のAIが必要か
AIで一人ひとりの仕事は速くなりました。けれど、それぞれのAIの中身はばらばらで、チームで決めたことは会話の中に流れていきます。半年後に「なぜこうなったのか」を説明できる人が、異動や退職で居なくなっていることもあります。
組織のAIは、この流れていく判断を拾って記録にします。AI活用の段階で言えば、一人ひとりが使う段階から、知見を組織の基盤に集める段階へ移るところです(5つの段階)。
組織のAIがすること
会話から、決まったことと理由を記録に起こします。もとの発言に根拠があるかを機械が検査し、通ったものだけが組織の記録に入ります。
聞かれれば、前に決めたことを根拠つきで答えます。
決めた時刻に、未完了のタスクやまだ決まっていない論点を、自分からチャンネルに知らせます。
会議に呼ぶと、話題に合う過去の決定をその場で出します。
PROMIS の場合
PROMIS は、株式会社アンドゲートが作っている組織のAIです。一人ひとりの人のAI、プロジェクトごとのAI(MAIA)、組織のナレッジベース(集合知)の3つを分けて持ちます。Slack と Microsoft Teams に招くだけで使い始められ、記録は御社の GitHub に残ります。
よくある質問
組織のAIと社内検索の違いは何ですか。
社内検索は、すでにある文書を探す仕組みです。組織のAIは、いまはどこにも書かれていない「なぜそう決めたか」を、会話から新しく記録にします。
個人のAIでのやりとりは、組織から見えますか。
見えません。組織の記録に入るのは、本人が共有すると決めたものと、根拠の検査を通った決定だけです。
どこから始めればよいですか。
1つのプロジェクトから始められます。PROMIS では、エンジニアが最初の90日を一緒に動かします。